全国の寺院や神社で頂いた御朱印の記録


御朱印とは!

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御朱印とは?
 寺院や神社で、僧侶、神職や寺社の職員などが参拝者向けに印章、印影や社名を朱で押した印と御本尊名、社名や参拝日などを墨書きしたものが、「朱印(しゅいん)」と呼ばれています。元々は寺院で写経し奉納した証に授与されるのが御朱印でしたが、今は寺院や神社に参拝した証として御朱印が授与されています。現在もお経を納めないと御朱印が頂けない寺院があります。




●寺院の御朱印
 寺院の御朱印には、中央に御本尊の梵字を記した御宝印や「仏法僧宝(ぶっぽうそうほう)」と記入した三宝印、右側に霊場名と札所番号の印、左側に山号・院号・寺号の印が押されます。墨書きで、中央に御本尊名や御本尊が安置された堂宇名、右側に「奉拝」「奉納」、左側に山号・院号・寺号、年月日が左右いずれかに記入されます。仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成して旋律に乗せて唱えた「御詠歌」や「住職の言葉」を記入した御朱印が頂ける寺院もあります。




●神社の御朱印
 神社の御朱印には、中央に社紋(神社の紋、神紋)が押されます。墨書きで、中央に社名や御祭神名、右側に「奉拝」、左側に年月日が記入されます。社名や御祭神名を記入しないシンプルな御朱印の神社もあります。




●御朱印帳とは?
 御朱印を集めるための帳面です。御朱印帳は、大きな寺社や文房具店、仏具店で購入出来ます。近年はインターネットでも購入出来ます。サイズは小さなタイプが11㎝×16㎝、大きなタイプは18㎝×12㎝が一般的です。霊場専用の納経帳にはもっと大きなサイズもあります。御朱印帳には「ジャバラ式」と「ひも綴じ式」の2種類があり、ジャバラ式は広げて一覧することが出来、ひも綴じ式は後で並べ替えることが可能で、霊場巡りで順番に巡るのが出来ない人に向いています。





●御朱印が頂ける神社寺院は?
 御朱印は全ての寺院神社で頂けるわけではありません。御朱印を授与していない寺院・宗派、神社や神職や住職がいない無人の社神もあります。観光地化している有名な神社寺院、常に「社務所、寺務所」や「御神札(御守り)授与所」に神職や僧侶の居る神社寺院では概ね御朱印が頂けます。小さい寺社でも「七福神巡り」の神社寺院や「**観音(不動尊)霊場の札所」の寺院で御朱印が頂けます。



江戸三十三観音霊場 第27番札所
道往寺(東京都港区)


●御朱印が頂ける場所は?
 大きな社寺では、御朱印専用の窓口、納経所、御守り(御神札)授与所、本堂や仏堂の中、又は社務所や寺務所で頂けます。小さな社寺では庫裡(住職の自宅)や神職の自宅で頂けますが、留守・不在で拝受出来ないことがあります。



関東三十六不動尊霊場 第30番札所
不動ケ岡不動尊 納経所(埼玉県加須市)


●複数の御朱印がある寺院神社
 一ヵ所で複数の御朱印が頂ける神社寺院があります。本堂や本殿から参拝してお参りした箇所の御朱印を頂きます。一度に複数の御朱印を頂くことが出来ますが、時間が掛かりますのでお注意を!




●無人の寺院神社では?
 基本的には頂けませんが、管理している近隣の寺院神社で頂ける場合があります。稀ですが、管理を委託されている一般の方から「書置きの御朱印」が頂けることもあります。



徳川東照宮(群馬県太田市徳川町)の御朱印は
世良田東照宮(太田市世良田町)で拝受


書置きの御朱印とは?
 予め半紙に御朱印が捺印され書いてあります。神職や僧侶が不在の時や正月など混雑が激しい時には「書置きの御朱印」で頂きます。帰宅後、御朱印帳に貼り付けています。



●御朱印帳を神社と寺院で分ける?
 「御朱印帳を神社と寺院で分けるか」という疑問を持っている人が大勢います。基本的には御朱印帳を分けなくても問題はないようですが、観光地化している寺院神社以外で、御朱印の授与を拒否されることがあるようです。トラブルをさけるためには御朱印帳を分けたほうが良いですが、「七福神巡り」では寺社が混在してことが多く、御朱印帳を「分ける」「分けない」は各自の考え方、好み次第だと思います。



浅草名所七福神の浅草寺(左)、浅草神社(右)


●なぜ、寺社混合で拒否されるか?
 元来、神仏習合で日本土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰(日本の仏教)が混淆して一つの信仰体系として構成されていましたが、王政復古を実現させた明治政府が神道国教化方針により神仏習合を禁止しました。神仏分離令が発せられて全国各地で廃仏毀釈運動が起こり、寺院や仏具が破壊され、仏教と神道は決定的に分離したという経過があるからです。



●御朱印帳の裏も書いて貰ってもいいの?
 御朱印帳は裏面を使用しても宗教教義上の問題はありません。しかし、紙が二重になっている御朱印帳でも裏側へ染みる心配があります。



裏側に染みる


●御朱印の代金は?
 多くの寺社が「300円」で一般的な金額ですが、観光地化や有名な神社寺院では「500円」の場合も多いです。御朱印は「神札と同格の神符なので600円」という神社やそれ以上の金額を納める寺社もあります。「志納」の寺社では一般的な「300円」を納めると良いです。「何百円以上をお納め下さい」と言われ御釣りが貰い辛い寺社もありますので、小銭を用意しましょう。



●御朱印帳を忘れた場合は?
 メモ帳やノートへの御朱印授与は拒否されます。書置きの御朱印が頂ける場合時は、それを頂き、帰宅後に御朱印帳へ貼り付け下さい。



●御朱印を頂く際に納経が必要な寺院では?
 現在でも御朱印を頂く際に納経が必要な寺院があります。お経を写経したり、読経してから御朱印を頂きます。読経の時、困らないように「般若心経」の経本を用意しておくと良いです。(
・浄土真宗は「浄土三部経」、日蓮宗と法華宗諸派は「法華経(妙法蓮華経)」を根本経典とするため般若心経は唱えません。)般若心経はインターネットで数百円で購入出来ます。



●日蓮宗、法華宗諸派の寺院では?
 日蓮門下の宗派(日蓮宗、法華宗諸派)では、御朱印にお題目の「南無妙法蓮華経」と墨書きものを「御首題(ごしゅだい)」と呼んでいます。
不受不施義の考えがあり、信者はお題目の「南無妙法蓮華経」が記載された御首題が頂けますが、他の宗派や神社が混在した朱印帳には押印を拒否する寺院があります。御朱印が頂ける場合でも、単なる朱印収集と判断され、お題目の「 南無妙法蓮華経 」ではなく、「妙法」と記載する寺院が多いです。また逆に、御首題を頂いた御朱印帳で他の宗派の寺院で御朱印が頂けない場合もあるようです。



●不受不施義とは?
 日蓮における思想の1つで、不受とは教義である法華経を信仰しない者から施し(布施)を受けないこと、不施とは法華信者以外の供養を施さないことです。



●御首題を頂くには?
 日蓮宗、法華宗諸派の寺院で「南無妙法蓮華経」の「御首題」を頂くためには、御首題帳を用意して他の宗派の寺院と混ぜないで「御首題」だけを頂くようにしましょう。日蓮宗と法華宗諸派も分けるのが良いと思います。




●浄土宗の寺院では?
 浄土宗には納経という行為自体が教義の上存在しないという理由で御朱印を頂けない寺院が多いです。「法然上人二十五霊場(円光大師二十五霊場)」などの札所や観光地化されている浄土宗の寺院では御朱印が頂けます。


 
知恩院(浄土宗総本山)、金戒光明寺(浄土宗大本山)


●浄土真宗の寺院では?
 浄土真宗の大半を占める本願寺派や大谷派の寺院には御朱印がありませんが、観光地化や特別な由緒等がある寺院では御朱印が頂けることがあります。「参拝記念スタンプ」が押せる浄土真宗の寺院もありますが、御朱印帳にこのスタンプを押したら別の宗派の寺院で御朱印を断られたという話があります。

 
勝興寺(真宗本願寺派)、瑞泉寺(真宗大谷派)


●気を付けるマナーとは?
・御朱印を頂くことは神仏と縁を結んだ証です。記念スタンプではありませんので、参拝してから頂くのが基本です。
 (大きな神社寺院では御朱印帳を預けてから、参拝するところもあります。)
・御朱印は納経、参拝の証なのでお土産として他人にあげることは出来ません。同じ御朱印は一度の参拝で一人一枚が原則です。
・祈願・法要の都合や書ける人が不在で御朱印が頂けない場合もあります。その時は無理なお願いはしないように心掛けて下さい。



●御朱印帳の保管は?
 御朱印は神仏の一部なので、社寺で頂く御札や御守りなどと同様に保管しなければなりません。出来れば、神社の御朱印は神棚に、寺院の御朱印は仏壇に保管するのが一番です。それが不可能な場合でも他の物とは別にした専用の入れ物や引き出しなどに保管して下さい。




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